1999年に奈良県森林技術センターで行われた曲げ強度試験において使われた川上村産吉野杉材の場合、
120mm×120mmの角材22本の曲げ強さ平均値は538kgf/平方センチメートル
kgfをNに換算で表記した場合52.759N/平方ミリメートルでした。
これは、同時に試験された他県産杉材22本の平均値35.205N/平方ミリメートルの1.4倍程度の高数値です。
また、ベイマツ材の数値と比較した場合、
ベイマツ120×240mmの平割材22本の曲げ強さ平均値は
38.540N/平方ミリメートルに対し
川上産スギ120×240mm22本の曲げ強さ平均値は
35.107N/平方ミリメートルで、
全体的にベイマツ材の方が高い数値ではあったものの
平均値は1割程度しか変わらない結果になっています。
この研究結果は、吉野産の杉が梁等の構造用部材として充分な強度を持っている証明になり得るでしょう。
杉材にしろ桧材にしろ、実際の強度は木材の乾燥度や節、割れなどの欠点の有無や大きさにより大幅に上下しますが、
およそのイメージを掴んでいただく事は出来たのではないかと思います。
無垢材は時間と共に乾燥し収縮し、ギュッと締まって釘が抜け難くなります。
ベニヤ板や集成材は、時間と共に接着剤の接着力が弱まり、徐々にバラバラになっていきます。
無垢の木材を構造材に使用する事はそれだけで、家を長持ちさせる事につながるのです。
当社で通常製造しているサイズの杉構造材の価格表
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