豆知識・手漉き和紙の作り方

材料紹介

和紙の材料は、楮(こうぞ)です。

楮の木畑 楮の木を切って蒸して乾燥させ、硬い皮を剥ぎ取り、煮た物
楮畑 楮から取った和紙の原料
パルプと杉皮を煮て叩いて水車で潰した物。
繊維が細かく砕かれています。
楮から剥ぎ取った硬い皮
パルプと杉皮を煮てたたいて水車で潰した物 楮から剥ぎ取った硬い皮

工程紹介

楮が冬の霜の影響で葉を落としたら、
正月頃に刈り取って乾燥させ、保存しておきます。
翌年、乾燥させた楮の皮を剥ぎ取って、
一度に30キロ分くらい煮る事の出来る大きな釜で煮て、
しばらく水に浸けてアク抜きをします。
するとこのようになります。
楮から取った和紙の原料
アク抜きが終わったら今度は木槌で叩いて繊維をほぐします。 楮を機械で潰します。
叩き終わった楮は繊維が団子状になっているので 水車を使ってほぐします。
また、作る紙の使い道によっては水車を使ってパルプや杉皮と混ぜます。
楮がほぐれて繊維が分離されてきたら、いよいよ紙を漉きます。
一度に水槽に入れる材料は大体10枚分くらいです。
入れたらよーく混ぜます。写真は混ぜている所です。
和紙の原料を混ぜている様子
模様をつけたい時は楮の外側の硬い皮を砕いていれたり、
艶出しの為に雲母を入れたりもします。
模様をつける場合には楮の皮や雲母を入れます
そしてまた混ぜます。 繊維と模様付けの材料を混ぜます
さらに今度は棒で混ぜます。 この後今度は機械でも混ぜます。 手で混ぜた後は棒でも混ぜます。
そして、混ぜ終わったら 繊維をすくって紙を漉きます。 繊維をすくって紙を漉いています。
漉いた後は後で取る時の事を考えて、
紐を引っ張れば取れるようにこんな風に重ねて置きます。
漉いた和紙を糸を挟んで置きます。
十一 その後、ボイラーの蒸気の熱で紙を乾かせば完成です。
電熱や火で乾かそうとすると温度が高すぎて焦げてしまう為
蒸気の低温でジックリ乾かします。
ボイラーの蒸気の熱で紙を乾かせば完成です。

因みに、出来上がった和紙はこんな感じです。

お問合せ

お見積り依頼

新着情報

  • 施工事例に新しい事例を追加しました。
  • ホームページをオープンしました。

プライバシーポリシー

Copyright 2012 Otani Ltd. All Rights Reserved.